大草原の小さな家になりたかった(2)
結婚して、唯一嫌だったのが彼が「転職が平気」という点でした。
バブルの時に就活した夫は、企業から接待を受けまくった世代。
だから結婚の時にも「就職は就社じゃないんだから、転職する事は何とも思わない」と言っていた時に、嫌な感じを受けました。
今から思えば、そういう「嫌な感覚」をもっと大事にすべきだったと思います。
むしろ、「チャレンジ精神のある人」と思った自分は、本当におめでたかったと思います。
そして、農薬の研究員→化学系の接着剤研究員→外資系農薬会社の研究員→化学製品の営業→再び農薬の研究員→製薬会社の研究員→特許庁→再び農薬会社
しかも、間に派遣社員で食いつなぐという感じ。
だんだん信頼もおけなくなり、家の預貯金はぐいぐい減っていきました。
(次回に続く)