私が学生の時に入っていた看護学校の寮は「明日路寮」という名前でした。
女子寮だったので、舎監さんは警察のOBの方でした。結構厳しいおじいさんでした。
その方に酸っぱく言われたのは「寮の名前は言わない。学生寮と言いなさい。働き口がなくなるぞ」という事でした。
聞くところによると、昭和30年代辺りの激しい学生運動の時に、この寮名を使っていて「社会的に見て、よいイメージじゃないから」だそうです。
私の中にも学生運動=過激な連中=勉強もしないで政治に首突っ込むろくでなし という図式が出来上がっていました。
だから、政治の話をする人にアレルギーがあったし、リベラルな考えを持っていても口にしませんでした。
しかし、最近の日本の政治の腐敗っぷりを見ると私達の世代がこんな日本にしてしまった気がしてならないのです。デモやストは決して、恐ろしいものではないのに、そう思って何もしないうちに日本は貧困への道まっしぐらに進んでいます。
亡くなった次男や若い人が未来に希望を持てないでいる。
最近、とみにその事を思うと「若い人、ごめんね」って思います。