toruのブログ

聖なるあきらめ

読書ノートと窪美澄

読書が好きです。

人に振り回されなくて済むし、いつでもやめられる、本を通じていろいろな時代や場所にいける。


しかし、数年前から「読んだ内容を忘れる」という事が増えました。

亡き息子には「それって読んでいないのと同じだわ」と笑われました。数年前から

一念発起して、読書ノートをつけ始めました。気に入った文章を縮小コピーして、あらすじをまとめ、自分の考えを書いたり、Amazonのレビューでは褒めてあるけど、私はこう思うとか...。


最近は自死の本を読む事が増えました。

何とか息子に近づきたくて。


改めて私の拙い読書ノートを開いてみたら窪美澄さんの言葉が心に沁みました。


「体の真ん中には向こうの景色が見えるくらいの大きな穴があいていて、まっすぐ立っていられないし、風も通って冷たいし、恋愛も仕事も生きていることも、何もかもうまくいかない。時折、自分だけが重たい荷物を持っているような気がしてしまうし、自分以外のまわりの人たちが、とてもうまく人生を楽しんでいるように私からは見える。人生がうまくいくか、いかないか、それは、生まれつき持っている運なのだろうか。輝くような人生の流れに乗るためのボートはどこにあるんだろう」


長い引用になりました。

でも今の私の気持ちにしっくりきました。

夏になったなあ

ここ関東も梅雨明けし、すっかり夏日が続いています。

私が小さい頃は30℃の気温の方が珍しい位だったのに。


我が家の近所でも、夏の花が綺麗に咲いてます。

去年の今頃見ていた夏の花も、今年も何ら変わらないのに私だけが変わってしまった...。


タイムスリップする物語やドラマが好きだったけど、今は逆につらいです。

だって、息子のいた時にはドラマみたいに戻れないんだもの。


夏になれば、若者が楽しそうにレジャーに出る事でしょう。

そんな姿を見て、自分はどうなっちゃうんだろう。

日差しと裏腹に気持ちが沈みます。

ゴッドファーザー

一人で過ごす事が好きな私は、映画鑑賞も大好きでした。


そんな私のお気に入りの映画が「ゴッドファーザー」です。

この映画は、当然マフィアの話なんですが観る年代によって感動するシーンが変わってくるという稀有な映画です。


十代の頃は、マフィアの雰囲気にドキドキして、二十代の頃はアル.パチーノの変わっていく姿に感心し、三十代の頃はイタリアの風景や映像の美しさにうっとりし...といった様に。


もう数回、この映画を観ているのに大泣きしてしまいました。

それは、ドン.コルレオーネの長男が銃撃されて亡くなり、泣くシーンです。

いつも冷徹なドンが、あられもなく泣き

世話をしてやった事のある葬儀屋に「お前の最高の技を見せてくれ。母親にこんな姿は見せたくない」と頼みにいく場面。


息子を亡くした私にとって、とてもとてもつらい場面でしたが、改めて家族の絆を感じさせてくれるものでした。


何故、こんな時期に観たのかなぁ。

自分でもわかりません。