まちこの部屋

聖なるあきらめ

相次ぐ自殺(2)

前回の続きを書こうとしていた矢先、竹内結子さんまで命を絶たれました。痛ましく、嫌な気持ちです。

前回、藤木さんの自殺を受けて「完璧な人生をおくりたかったのではないか?」まで書きました。

多分、人は頭では「完璧な人生なんてないし、人生は思い通りにいかない」と分かっています。

ただ実際にあまりに思い通りになっていないと悔しいやら、情けないやら、惨めやら、色んな感情が整理できなくなるのでしょう。

次男は遺書も何も残さず亡くなりました。だから「何故、死んだのか?」は永遠に分かりません。

想像の域を出ませんが、多分「こんなはずじゃなかったから。生きていても仕方ないから」という返事だったように思います。

この「こんなはずじゃなかった」という言葉の威力はすごいです。

これを自分で口にしたとたん、全てが嫌になります。

だから、このブログを見てくださっている自死遺族の方、また悩んでいる方、この言葉が浮かんだら別のこと考えて下さい。

いつも元気でいられないけど、多少元気がある時は「こんなはずじゃなかった。はい、以上!」と一人ツッコミをしています。

吉井昭さんが「自殺」という本で書かれていますが「死にたくなったら、いつもの通勤の電車と反対方向の電車に乗って下さい。反対にいくという事は、社会に背を向けるという事です。でも、背を向けたその電車の方向からはいつもと違う景色が広がっています。違う景色から新しい何かが見えるかもしれません」と。

苦しい時に違う世界が見られなかった私の次男。

私は、泣きながらも彼が見られなかったものを見て、やれなかった事をやって、行かれなかったところに行って、生きていきたいと思います。

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