まちこの部屋

聖なるあきらめ

酉の市

小さい頃、家族で酉の市にいくのが恒例行事でした。

今でいうコンビニのはしりみたいな店を祖母がやっていたので、みんなを引き連れて熊手を買うのが決まりのようになっていました。

寒くないようにマフラーや手袋をつけて白い息を吐きながら行きました。

今と比べるとずいぶん寒かったのでしょう。

きらびやかな夜店は、それだけで心踊るものでした。

昨年から、私も熊手を買っています。

私の場合、守れるのも頼れるのも自分一人。

健康で働くために祈るという行為がメインで商売繁盛の意図はありません。

だから、出店が出ている神社ではなく、神社独自で熊手を出しているところに行きます。

私は、1000円から2000円のものです。

実は、この熊手を求める理由はもう一つあります。

亡くなった次男のためです。

大学を辞めて起業しようとしていた、そしてそれを心よく思わなかった私。

天国で好きなことをやってほしいし、あちらの世で、商売繁盛となりますようにとの願いを込めて。

混沌とした世の中ですが、手を合わせてきました。

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