金と銀のカノン
昨日の小田急線の無差別切りつけ事件を目にして気持ちが暗くなりました。
お怪我をされた方々が早く治りますようにお祈りします。
「勝ち組の人が憎かった」と容疑者は言っていたとか。
もう40年近く前の「金と銀のカノン」という漫画を思い出しました。
主人公は、美人でピアノの才能がありあまるほどありました。ただお金がなく、家族にも恵まれず、女性としても辱しめをうけ、生きていく事に絶望を感じます。
そんな時にかねてから主人公に憧れていた、財閥のかわいい同級生は(当然悪意などなく)
彼女をひどい環境から救い出すべく、豪邸に引き取りピアノを続けさせようとします。
しかし、主人公は「不思議ね、私はあのろくでなしの家族よりも、貧乏よりも、凌辱した奴らよりも、何もかも努力しないで手にはいるあなたが何よりも憎い、あなたが不幸に歪む顔がみたい」と思うのです。そして、令嬢が大切にしているものを次々に奪っていくのです。
完全な逆恨み。
人の妬みは怖いです。
コロナや社会情勢の悪化で悪意が発酵しやすい状況にあります。
私も他人を妬む気持ちが強い方です。
次男を亡くしてから、余計にそうです。
妬む気持ちが湧いてきた時は「他人(ひと)は他人(ひと)」と唱えるようにしています。
大好きなカズレーザーさんが「本当の勝ち組の人って『勝ち組』とか『負け組』とか気にしない人の事」って言っていました。
もうこんな事件起こってほしくないです。