人生トントンなのか?
以前ブログでも、ハンカチ王子の事を書きました。
もてはやされていたのが、厄介者になるのは苦しいんじゃないかと。
作家の高村薫さんが賞をもらった時のコメントを先日ふと思い出しました。
「人生って、良くも悪くもトントンだと思うんです。私は教師運や受験運はあった。しかし、とことん家族運がない。身の回りの人は亡くなっているし、伴侶もいないし。だから、幸福感があまりない」とおっしゃっていました。
最近は、秋篠宮妃紀子さまを思う時にこれを思います。彼女は、すんなり皇室に入り、それなりのご苦労もあったと思いますが、少なくとも経済的には苦しんでいません。
雅子さまのように不妊の苦しみもなく、将来の天皇を産んだ。
正に順風満帆だった(ように見える)のが、今回の長女問題。
今後、ずっと叩かれ続けるでしょうし、まず娘を心配し続けなければならない。
正に「禍福はあざなえる縄の如し」です。
身近なところで言うと、元姑。
彼女は東北の旅館の娘に生まれ、「貧しくてお弁当持ってこない子もたくさんいた。
だけど私はいつも重箱だったから、みんなにあげていた。戦後も食べ物に困った事ないし、高度経済成長の時代だったから、お給料はいつも右肩上がりだったし、我ながら運がいいというか、不幸な気持ちが分からないのよね」と言っていました。
でも、今60近い引きこもりの息子が寄生していて、終わりの人生はつらいものだと推測します。
私は?私はどうなんだろう?
次男に死なれて一人ぼっち。
それまでに華々しい幸せがあったわけでもないです。
トントンになるのか?
高村さんは「今ある命を積極的に生きると考えるのみです」と最後を締めくくられました。
そうするしかないですね。