生きていてくれてありがとう
佐藤和威さんという方を知っていますか?佐賀県鳥栖市の男性です。
私も先日知ったのですが、この方は中学校時代に激しいいじめ(いじめというより、暴行、恐喝、強盗)に合い、心に深い傷を負いました。現在、20歳を超え、いじめた同級生達を相手どり最高裁まで闘っています。
顔も出しています。
わざわざ顔も出しているのは、世の中から、いじめがなくならず自身の貴重な十代を不登校やトラウマで過ごさざるを得なかった事に対する憤りを感じているからです。
いまだに、中学生を見ると具合が悪くなり、ハサミやナイフを直視できない状況です。
当然、最高裁まで闘っているので加害者らはいじめを認めていません。
また、顔を出し、名前も出している佐藤さんに対して自宅への嫌がらせも続いています。
ご家族は、引っ越して闘う事も提案されていますが佐藤さんは、「悪い事をしていないのに逃げたくない」そうです。
番組内で誕生日を祝うシーンが出ました。
佐藤さんはポロポロ泣いて「何度も何度も自殺を考えたし、未遂もあった。正直20歳過ぎまで生きられるとは思っていなかった」と言っていました。
実際に色んな理由で、自ら命を絶つ若者がいます。彼と私の息子の違いは何だったのか分かりません。
ただ言えるのは、生きるのが苦しくて死を選ぶ人と踏みとどまる人には、大きな差はなく紙一重であると思います。紙一重だけど、そこには大きな違いがあります。
私はただただ佐藤さんに「生きていてくれてありがとう」と伝えたいです。
図々しい加害者らは、きっと裁判でも絶対に認めずに長期戦になるでしょう。
加害者ってそうですから。佐藤さんの苦しみは続くでしょう。
でも、生きていればいつかいつか、佐藤さんが「死ななくてよかった」という日が来るでしょう。私はそれを信じて待ちたいと思います。佐藤さん、応援しています。頑張らなくてもいい。生きていて下さい。