まちこの部屋

聖なるあきらめ

中庸

大学入学共通テストが難化したニュースを聞き、先月おこった東大前での切りつけ事件を思い出しました。

容疑者の高校生は「医師になれないのなら、人を殺して死のうと思った」と言っていたそうですが、激しい憤りを感じます。

他人の命を大切に思わない人が、医師にならなくて本当によかったと思います。

私が不愉快に感じる理由の一つは、他者に対する想像力のなさです。

共通テストに向けて、努力して来た高校生、浪人生はたくさんいます。

その人達が殺されなくて本当によかったけれど、ケガをしたり、怖い思いはしたわけです。頑張ってきた人の人生に対する敬意のなさに呆れます。

また、本人の両親は一応監督責任が生じると思いますが、兄弟は「加害者家族」として今後、つらい思いをして生きていかなければかりません。自分の身内の人生も殺したのです。

あと、気に入らないのは「医師にならなければ...」という発言に猛烈な職業差別を感じます。医師は素晴らしいけど、他はダメ、凡人はバカばっかという発想に思えます。

私の元夫がそういう人でした。

「○大出てるのに、あんな仕事してる」

「こんな仕事してて恥ずかしくないかなぁ」

「あんなの誰にでもできる仕事」

私はそれを聞く度に嫌な気持ちでした。

社会は、色んな仕事の人で成り立っており、アカデミックな仕事が偉いわけではないからです。

案の定、他人の仕事をバカにしているうちに自分には「そんな仕事」しかない現実に打ちのめされ、引きこもりになったのです。

私は「中庸」という言葉が好きです。

0か100ではない生き方をしたいと思います。

生きづらい世の中で、死を選ぶ人が息子を始め数多くいます。

でも、そんな時代だからこそ中庸で生きてほしいと思います。

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