まちこの部屋

聖なるあきらめ

幸せすぎると耐えられない

「サザエさん症候群」という言葉を知っていますか?日曜日の、サザエさんの放送時間当たりになると、明日からの登校、出勤を考えて憂鬱になるというやつです。

私は、サザエさんより後の大河ドラマあたりでしたが(笑)

大概の人は「うん、うん、わかるわ〰️」と理解してくれます。

が、私の元夫は「よく分からない」と言っていました。

聞くと、そもそも学校が好き、友達とも仲良くやれている、勉強も嫌じゃない、先生も好き、日曜日は日曜日で好きだけど、そんな日曜日の終わりにザワザワする気持ちが分からないと言っていました。

私は、学校の何が嫌と説明できませんが、嫌いでした。友達にも、いわれのない意地悪をされたり、トラブルに巻き込まれるのも嫌でした。先生も「この人、人格者だな」と思った事は少ないし、むしろ「理不尽な存在」でした。勉強も好きじゃなかったし。

今、考えてみると元夫はかなり幸せな少年時代を過ごし、人の嫌な面にも触れず、学生時代を過ごし、就職もバブル期で全く苦労しなかった。しかも、生まれてから、アルバイトをしたこともない人でした。私は家が自営で、高校生の時は、一番お金なかったから、おこづかいもあんまりもらえず、日曜日には印刷工場やパン工場や、スーパーの品出しのバイトに明け暮れていたのに。

一番驚いたのが、元舅が「娘(夫の妹)の学生寮に、時々様子を見に行くて帰りがけに『忘れものしてるよ』と、手を出すから、その度に一万円あげてたよ」というのを聞いた時です。

豊かな家庭だったのだなと思ったものです。

今、貧困にあえぐ人や苦しい状況の人が多いと思います。

決してそれをいいこととは、思いません。

が、私は「あまりにも、幸せすぎると少しの不幸にも耐えられないのではないか?」と思うのです。

3月がやってきて、卒業、入学シーズンになると気持ちがへこみます。

そして、私が困った時に支えてくれていた知人が先日、大腸がんになり人工肛門になると聞き、激しいショックをうけました。

気持ちが安らぐ時が、なかなか来ません。

夕べも次男の月命日で、なかなか寝付けず悪夢をみました。

でも、ふと元夫を思いだし「これも、私が強くなる一歩と思いたい。耐える力に変えていきたい」と思いました。

今日、河津桜が一輪咲いていました。


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