まちこの部屋

聖なるあきらめ

下手な歌手の伴奏でも

次男を亡くしてから、見られるジャンルのテレビ番組が少なくなりました。

音楽番組は、思い出の曲さえ流れなければ

一番ましな番組ともいえます。

時々「ミュージシャンと名乗っていいの?」と思える位の歌唱力の人もいます。

そんな時に、元夫の言葉を思い出しました。

オーケストラみたいにバイオリニストが、たくさんバックで演奏して歌っていたシーンの時の事です。

元夫が「この人達(バイオリニスト)って、敗北者だよね。そもそもは、バイオリニストになりたいわけでしょ?それがバイトか何か知らんけど、恐ろしく下手な歌手の演奏やってんだよ。自分が惨めじゃないかね?有名なオペラ歌手の伴奏ならいいけど、こんなド下手な歌手の演奏やらないと食っていけないわけで、嫌だろうね」と言っていました。

私はそんな観点で見た事なかったから「え?バイオリニストって弾けてれば、それでいいんじゃない?それに、『テレビで○○の演奏やったんだよ!』って自慢になるのかも?」と答えました。

でも元夫は「バイオリニストとして、みっともない」「やりたくもない仕事をしている」と上から目線でした。

今思うと、これが彼の引きこもりの原点だった気がします。

理想とかけ離れたところで生きるのは、みっともない、惨めだ、だから、やらない。

色んな仕事が減っています。

先日、ファミレスに入ったら、ロボットが運んでくれました。

生きづらい世の中です。

でも、理想とかけ離れても生き抜いていきたいと思います。

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