次男は、アイスクリームが本当に好きな子でした。

私は、自分の実家がミニスーパーみたいな家でしたから、お菓子やアイスがあまり好きではないのです。(身近にあるとあんまり食べたくないのです)

小学生の頃、遠足のお菓子を買うのを皆がめちゃくちゃ楽しみにしているのを見て、不思議な感じを覚えたものです。

次男は高校生になってもアイスが好きで、いつも冷凍庫にはアイスを入れていました。

元夫が無職になったあと、次男がアイスを食べているのを見て「おい、今、家が大変なんだから嗜好品食べるのはやめなさい」と言ったのです。私は激怒して「あんた、自分が早く仕事を見つけて『子どもにアイス買ってやろう』と思うのが、普通じゃないの？私が働いて、この子にアイス買ってんだよ！ふざけたこと言わないでよ。嗜好品？そんな事言う資格あるのか！働け！働け！」と泣き叫びました。

次男は、こっそりアイスを食べるようになりました。かわいそうな話です。

次男を火葬する時にアイスを入れてあげたかったくらいです。

私にとって、アイス＝次男＝かわいそうなことをした＝もっと幸せにしてあげたかった

と感じるので、アイスを食べることが数年できませんでした。

見ると思い出すし、苦しくなるからです。

もちろん、職場の人がごちそうしてくれたり、食事会の流れで出てきたものは食べていましたが、自ら買う事はなかったんです。

ついこの間、ネットスーパーで買い物を頼んだ時に、自分でも本当に無意識にアイスをポチっとしていました。

自分でもびっくりしました。

一緒に食べようという気持ちになっていたのかもしれません。

今年のお盆には、アイスを買って待っていようと思います。