まちこの部屋

聖なるあきらめ

認知症

いつそれを登録したのか覚えていないのですが(これこそが認知症)IROOPという公的機関がやっている認知症予防のモニターに登録してあります。

定期的に電話で、認知症のテストをやり、物忘れの度合いを調べてくれます。


息子が亡くなり、あまりにつらくて、悲しくて、しかも今まで生きてきて、忘れてしまいたい事が多すぎて「認知症になって何もかも忘れてしまった方が幸せなんじゃないか?」と、思うようになりました。


しかし、先日実家に帰省して両親と昔話をした時に「私が忘れてしまったら、この話は誰も覚えている事はないんだな」と思いました。

それと同時に、二男の生まれてきた時の事や二男の人生も「私が覚えていてあげなければ

彼の存在が無かった事になってしまう」と思いました。


長男が感じる「弟の死」と、私の悲しみは同一ではないし、それを共有できる部分はあるにせよ、決して交わらない部分があるのも事実です。


それを考えると「やはり記憶がなくなる認知症にはなりたくない。二男の記憶がなくなったら困る」気もします。いつか忘れてしまうのかしら?

7日しか生きられない蝉を見ながら、そんな事を考えた夏の日でした。

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