密輸1970と嬉しい出来事
私、映画が好きなんです。
大きなスクリーンと、2時間なりの時間をそこにいないとならないという縛られた娯楽感が好きなんです。
(今の若い人と逆ですね。倍速で観たり「いないとならない」のが現代人は嫌いだから)
また、誰かと一緒でないとやれない娯楽は嫌いです。
今回は、上映終了ギリギリで「密輸1970」を見て来ました。夏に観るのには最高でした。
こんなに面白いのに、上映館が少なく上映期間も短い。
色々書きたいけど、内容はネットで色々調べられるから、皆さんぜひぜひ観て下さい。
少し離れたミニシアターに足を延ばして行きました。
途中乗り換えて座っていたら、隣に座っていた小学4年生くらいの男の子が「あの、あの、ちょっと聞いてもいいですか?」と声を掛けて来ました。
「なぁに?」と言ったところ「◯時◯分の急行に乗れって、親から言われました。迷って、何とかこれに乗ったんだけど、◯◯駅にこれ止まりますか?心配で‥‥」と言いました。私は口で言うだけではなく、安心させたくてスマホの乗り換え案内の画面を出して「大丈夫よ。◯◯駅に止まるし、◯分には着くよ」と言いました。
男の子はホッとしたのか笑顔になり「いとこの家に行くんです。でも今まで車でしか行った事なくて、心配で‥‥」と話始めました。
不安な気持ちだったのでしょう。
「宿題もそっちでやって‥‥あ、9月1日から学校です」と言いました。
「そう、夏休み終わるの嫌よね」→(こんな時にもネガティブ会話)などと話しました。
今でもそうなんですが、私は知らない人に話しかけるの苦手だし、根掘り葉掘り聞かれるのも嫌いだから、彼が話すのをただ「うん、うん」と聞いていました。
そのうち、目的の駅に着き「暑いから気をつけてね」と降りて行く彼に手を振りました。
席を立つ時も、ドアから降りる時も、また降りて電車が出る時も、何度もお辞儀をして手を振ってくれました。
息子の小さい頃を思い出し「ありがたかったのは私だ。幸せな気持ちをありがとう」と思いました。
嬉しい夏の出来事でした。