まちこの部屋

聖なるあきらめ

父と私

最近の若い女性と、彼女らの父親との関係を見ていると、世の中のお父さんは皆優しくなったなぁと思います。 


私の父は、とても厳しいわけではなかったけど、ショッピングセンターであれも、これも買ってくれるような父ではなく、合理主義そのもの。


看護師になったのも「わけの分からない大学に出す余裕なんて家にはないし、お金出さないから。いつ、夫が死んでも子どもを育てていけるような手に職をつけられる学校なら、金を出す」と言われたから。

成人式も「ろくに、着もしない晴れ着を買うのは、着物屋が儲かるだけ。もっと有効なお金の使い方をしてほしい」と、晴れ着は買ってくれませんでした。 


父が嫌いではなかったけど「冷たい人」という感じは、私の中にずっとありました。


しかし、二男の件があり父に「迷惑かけてごめんなさい。親孝行はできないと、思っていたけど親不孝はしたくなかった。ごめんなさい」と言いました。

父は「生きていると、理不尽な事だらけだ。お前が悪いんじゃない。今、自分ばかりと思うかもしれないが、これ位の事はよくあることだ。(夫がひきこもりになり、息子が自死するのがよくあるのか?と思いますが)この年になって、娘の力になれればと思えるのは幸せな事なんだから」と言ってくれました。


「人は一人じゃない」と感じさせてくれる

父は、「温かい人」でした。

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