事件は終わった
先日読んだ本で、興味深かった本で
「事件は終わった」(降田天 集英社)があります。
これは、電車内無差別殺傷事件の被害者、周りにいた人の観点から書かれた小説です。
こういった事件があると、必ず容疑者の生い立ちや卒業アルバムが出て来て「心の闇」とか報道されます。
この小説では、事件が終わっても心に傷を負った人々の「事件は終わらない」様子が描かれています。
また、ネタバレになるから詳しく書けませんが、ネットの誹謗中傷で心を病んでしまう人の描写は、先日亡くなられたタレントさんを思いだし、悲しい気持ちにもなりました。
グロいシーンはありません。
ただ色々と考えさせられて、かつ面白い作品でした。
暑い夏、読書いいですよ。