まちこの部屋

聖なるあきらめ

平野啓一郎さんのお話

私は平野啓一郎さんという作家さんの大ファンです。

小説よりも、エッセイや論説やラジオで話す内容が心にぐっときます。

NHK のラジオ深夜便で、よくご自身の考えをお話になりますが、いつも深夜聞けないので後から聴いています。

先日、TED Kyoto という京大で、やっていると思われる講義(と言っても15分位)の「自分を愛するということ」を見て泣いてしまいました。

うまく伝えられないのですが「誰かを喪うということは、その人にもう会えないということがつらいのはもちろんです。が、その人といた自分を喪うということではないか?その人の前では、おもいっきり笑ったり、自分をさらけ出していた、その時の自分は帰って来ない、その寂しさがあるのではないかと思う」という話でした。

確かに、私は次男や夫がいない寂しさ、深い悲しみはあります。

でも彼らと過ごした「素の私」には、もう会えない悲しみもあるのだと改めて思いました。

そんな事を思いながら12月が過ぎていきます。

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