まちこの部屋

聖なるあきらめ

これでよかったと思いたい

次男の命日は恐らく1月27日です。

と、いうのも失踪した日がこの日で見つかったのは4月だからです。


この時期は胸がざわざわします。

「クリスマスの時には最後と決めていたのか?」とか「どんな気持ちで正月を迎えたのか?」と思うからです。


いなくなってから、夜中に風の音がすれば「ハッ!」と飛び起き、玄関に見にいきました。

テレビで「20歳前後の若い男の行方を追っています」と流れるとドキドキして「次男が悪いことをしていませんように」と祈るように見つめました。

家に帰る時は「もしかしたら、今帰ってきたかもしれない」と小走りで帰りました。


お腹をすかせてやしないか、寒い思いをしていないか、悪事に手を染めていないか、ずっとずっと重い石を抱えているようでした。

次男が自宅に戻ってきた時に、悲しいけれどほっとしました。

もちろん、生きて帰ってきてほしかったけど。


今は暖かい部屋で、私と一緒です。

ずっと一緒にいたかったです。

でも、こうして帰ってきてくれた奇跡に感謝しようと思います。

嫌だけど、すごく嫌だけど、分からないままより良かったと思うようにしています。

何らかの事情で、お子さんを探しているご家庭がいると思います。

早く早く、お子さんが元気で生きて戻ってこられますように、冬の空をみながらお祈りしています。

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