サブちゃんを見て
あらかじめ言っておきますが、北島三郎さんのファンでもなければ、演歌好きでもありません。
サブちゃんをテレビで目にするたびに、
いつも「いいなぁ」と思っていました。
すごく努力したんでしょうが、お金もあって、ファンもいて、会社も持ってるし、キタサンブラックの馬主でもあり、何より「歌」で食べていけてる。
多くの人は、自分の得意な事で生きて食べていく事はできません。まして、好きな事で食べていく事も。
だから、自分が不幸な気持ちを抱えている時は「ああ、そうですか。さだまさしじゃないけど、運がいいとか悪いとか人は時々口にするけど、そういう事って確かにあるとあなたを見ててそう思うわよ」ってな気持ちでした。
先日、テレビを見てたらサブちゃんが出ていて、ふいに「ああ、この人も数年前に息子さんを亡くされたっけ。」と思い出しました。
そうしたら、ふいに「自分ばっかり」と思う気持ちが、人の影の部分をまるで見ていない事に気付きました。
彼からしたら「歌なんて、金なんて、どうだっていい。息子に会いたい」と思っていたかもしれない。でも、笑顔でリサイタルをやったり、テレビに出なくてはならないという人に言えない辛さもあったかもしれない。
自分だけがつらいと思うと、視野が狭くなります。
口癖になりつつある「自分ばっかり」を直さなくてはと、サブちゃんを見て思いました。