まちこの部屋

聖なるあきらめ

東電OLの事件

いらない本などを断捨離しています。

その中に「東電OL の殺人事件」を扱った本が出て来ました。

かなり前の事件です。

当時東電の管理職をしていたエリート女性社員がうらびれたアパートで殺害された事件です。

彼女は高給取りであったにもかかわらず、夜道に立ち客引きをして売春していたことが事件そのものよりクローズアップされました。

売春という行為に女性が走るのは、食べるのに事欠いたりするためのことが多いのに、彼女はお金があってもそれをずっと続けた。性的な依存性であるならば、ホストなど逆にお金を払えばもっと快適な行為ができるでしょう。

何故なのか?当時の私には全く分からずじまいでした。そして、そんな彼女を軽蔑していました。

しかし、自分が自死遺族になって思うのは「彼女は死にたかったのではないか?」ということです。

売春という行為は、縄張りがあり、彼女も近隣のヤクザから怖い目にもあっていたようです。

自殺したかった、でもできない、だからわざと精神的に死ぬようなことをして、誰かに殺されるのを待っていたのではないかと今なら思います。

私の次男も、私の知らないところで大学をさぼり、下らないゲームの様子をYou tube にアップしていました。

次男は、ずっと皆勤で小中高を過ごしました。彼は「学校に行けないのは嫌❗」と言って規則正しい生活をしていました。だから風邪一つひかなかったのです。そんな彼と、一年位学校をサボっていたという事実が未だに結びつきません。恐らく彼も精神的に死んでいたのだと思います。

東電OL も、誰かに救ってほしかったのかもしれません。

雨の日も、風邪をひいても客引きをやめなかった彼女の心持ちを思うとかわいそうでなりません。

11年ぶりに自殺者が増加しました。悲しくつらいことです。

自ら命を絶つ人がいなくなるよう祈るばかりです。

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