木綿のハンカチーフ
私はエレファントカシマシの宮本浩次さんが大好きなんです。
先日、リリースされた「ps. I love you 」という曲がとても好きでCDを買っちゃいました。
そのCDに、太田裕美さんが歌った「木綿のハンカチーフ」のカバーが入っていました。
この曲は、都会に出た恋人が月日と共に心変わりしていく様を描いたものです。
幼かった私は「何てひどい男!」と悲しい恋にうるうるしたものです。
しかし、今聞いてみると「こういう否定するばかりの女性は嫌だな」と思うのです。
「都会に出たら、素敵な物を送ってあげるね」
「いいえ、欲しいものはない」
「君に似合う指輪を買ったよ」
「いいえ、あなたのキスの方がいい」
「スーツ姿の写真を送るね」
「いいえ、草に寝転ぶあなたが好き」
もちろん、ただの歌です。
でも「いいえ」のところが「そうね」だとずいぶん感じが変わるだろうなと思いました。
「夜と霧」を書いたフランクルが「それでも、人生にイエスと言おう」と書いています。
次男を亡くした直後は「私には無理!こんな人生にイエスなんて言えない」と思いました。
今でも、次男を思うとそんな気分になれません。
ただ日々の中で一つずつでいいので、イエスが増えていったらと思います。