キサー.ゴータミー
写真は里中満智子さんのブッダからお借りしました。
先日、色々整理していたら切り抜きが出てきました。
ブッダの逸話の一つの話です。
キサー.ゴータミーという女性がいました。
夫婦ともに貧乏で、子どもに食べさせるものがなく、子どもは死んでしまいました。
その後、夫も死にました。
お腹の子どもを出産しましたが、生まれてもお乳が出ず、すぐに死にました。
ゴータミーは、受け入れられずブッダに「この死んだ子どもを生き返らせてほしい」と頼みます。ブッダは、「カラシの種を持ってきたら生き返らせてあげよう。ただし、誰も死んだことのない家からもらってこないといけないよ」と言います。
ゴータミーは、村中を探し回ります。
しかし、カラシの種は譲ってもらえても「去年、家の母が死んでね」「先週、妻が死んでね」「(大金持ちの)旦那様と、大奥様が死んでね」など、豊かでも貧しくても、大人でも子どもでも、誰もが「亡くした人がいる」と理解します。そして、ゴータミーは「悲しいのは自分だけではない」と悟るのです。
何年たっても、この話を思い出すようにします。